PRODUCT
錀丸-rinmaru-OTHER

音づくりにこだわる工房から生まれた 心の小さな拠り所

「わたし、おりんなの。」唐突にそう話しかけてきそうなお相撲さんのようなフォルム。頭の部分がりん棒となるので、音色を楽しむとき以外はおりんと一体となり、可愛らしい小物としてお部屋を彩ります。
この商品を手掛けたのは江戸時代より仏具おりん一筋にその古来技法を変えることなく守り続けている工房「二方屋」。その特徴は聞くものの心をすっと静める心地よい音色です。おりんは小さくなるほど音色を響かせる部分が小さくなっていくので、その音づくりの難しさも格段に上がっていきます。この音色を可能にしているのが唯一無二の工房による古来技法です。
~そっと傍に寄り添い、すーっと心に沁み込むそんな存在になれたらいいな~

SPEC

価 格 / ¥29,700-(税込)
サイズ / 直径40㎜ × 高さ70㎜
素 材 / (金属)砂張、(木材)ミズメザクラ、ヤマザクラなど ※仕入れにより
ロット / 5個
納 期 / 2週間(在庫状況により最大3カ月)

[注意事項]

・音色、表面の鋳肌は自然に生まれるものですので1つ1つ異なります。
・繊細な金属なので落としたり強い衝撃を受けたりすれば割れてしまいます。
・木製ピンは固定用ではなく滑り止めを目的としておりますので、強い力が加わらない様お取り扱いには十分にお気をつけ下さい。
・お手入れは柔らかい綿の布で乾拭きして下さい。
・上から叩くと音が止まります。淵の部分を外から軽くはじくように叩くと良く響きます。

こだわり

素材の砂張とは銅と錫の合金であり、高錫青銅とも呼ばれる錫を多く含んだ青銅です。錫を多く含ませることでとても固くよく響きます。
技法は古来技法と呼ぶ鋳金の製造方法で真土を使い、回し型で模った惣型を焼型にし、熱い状態で鋳造します。ひとつの型からひとつしか作れず、全工程180種類の作業をじっくりと時間をかけて仕上げていきます。一瞬の勝負でもある鋳込み作業は緊迫が続く中、火をいかに扱うか、繊細かつ体を張っての作業です。加工はひとつひとつ性格の違う鋳物をおりんの声(音)を聞きながらすべて手作業で工程を進めていきます。音と言う繊細な神経が必要となる「おりん」は素材(砂張)より技法による音への影響が大きいのです。

PROFILE

二方屋(有限会社りんよ工房) 白井 亮助

二方屋は天保十四年(1843年)京都は深草の地で二方屋與五郎として創業されたとし、以来素材・技法を変えることなく伝承し続け、現在も鳴り金物専門工房として音色にこだわった仏具おりんを製造しています。(最近、享和四年(1804年)二方屋勘三良作の品が発見されました。)
二方屋のおりんは砂張(さはり)という金属で作られています。切れの良い音とうねりをもった余韻に低重音の唸りがあり、鳴り上がりするといわれ、五年十年使用しているうちに音が良くなってくるのが特徴です。
砂張は佐波理とも書き、正倉院の宝物の中にたくさん見られることから、奈良時代には既にあった貴重な金属です。その音は、魔を切り、場を清め、悪霊を祓うといわれています。

京都市南区上鳥羽仏現寺町46-2
https://futakataya.com

お問合せはこちら